シリーズ13 子供と一緒に大人も育とう

甘木市子供の文化ネットワーク
  • 代表:窪田 貴子
  • 会員:70人
  • 事務局:甘木市甘木  甘木市社会福祉協議会
  • 電話:0946(22)7834
  • 運営費:1,200円(年間)

広い芝生の公園で、のびのび体操。9月26日、甘木市の「水の文化村」で。 いじめ、不登校の増加など子どもの生活環境を巡る社会問題に大人は憂い、とまどう。「会」では内外の有識者と協議して「甘木子ども文化プラン」を平成9年に作った。そこには高らかに「子どもが子どもらしく生き生きと輝いて生きること」の大切さが謳われている。その日標に向う中核が「甘木市子ども文化ネットワーク」だ。中心人物は会長の窪田貴子さん。平成6年の発足当初からのリーダー。一方、窪田さんは三奈木郵便局の局長さん。以前は子ども劇場の運営委員でもあった。終始一貫した前向きの姿勢に仲間の信頼は厚い。「会」では、講演会やパネルディスカッション、会員交流会、子育て情報誌『あまっぶ』の発行(手作り)と多彩。行政との連携にも努め、甘木市の「まちづくり事業」や福岡県の「子育て支援事業」の対象になるなど活動は公的にも認められた。

ネットワークの輪が広がる

 活動の現場を見る機会を得た。9月26日、宗像市の「宗像子育てネットワークこねっと」の皆さんとの交流会。宗像からはバス3台で約200人の親子が来訪した。「会」では市当局にも協力を求め、当日は塚本甘木市長も挨拶に来るなど応援体制も十分。
 従来、「会」の活動は甘木朝倉地区が中心だったが、今回は他地域との本格交流。それだけネットワークの輸が広がったことを物語っている。交流はまず「甘木・水の文化村」で遊び、上流の清流館(旧佐田小学校)で地元の人の歓迎を受け、歌や意見交換。秋の1日を楽しく過ごした。

キメ細かな対策

甘木市側のスタッフ皆さん。右から2番目が会長の窪田さん(本文参照)。 「会」では運動の広がりよりも「質」を大切にする。そのために、キメ細かな対策事業を立てる。「乳幼児子育て支援部業」▽「ヤングママ・パパ子育て講座」▽「思春期子育ち支援」等々。「未来を担う子ども達を健全に育てることは大人の側の責任。私たち大人のその日覚を促す目的もあるのです」と窪田さんはさわやかに笑った。