シリーズ9 コスモス咲かせて環境浄化

北野町 コスモス街道育成愛好会
  • 代表:角光 辿雄
  • 会員:10団体
  • 事務局:三井郡北野町北野町役場産業振興課
  • 電話:0942(78)3551
  • 運営費:町からの助成のみで年間10万円
  • 詳細:http://www.chiikinet-fuku.org/member/?GrID=00132

今年5月のゴールデン・ウィークに開かれたレトロフェスタには18万人の人手。写真は、人気の叩き売り 北野町を流れる筑後川の支流、陣屋川。その両岸に毎年10月、長さ4血に及ぶ数十万本のコスモスが咲き乱れ、人呼んでいつしか「コスモス街道」の名前が定着した。秋にもなると待ち構えた人々がドツとその可憐な風悼旧を楽しみに押し寄せる。その数、例年二十二〜三万人。今年は雨にたたられて少し減ったが、今やすっかり北野町の秋の風物となって、親しまれている。
「秋空にはコスモスがよく似合う」−町外からの人が9割を占める。
毎年10月10日前後の土・日曜日には恒例のコスモスフェスティバルが開催され、各種の出し物でにぎわう。
今でこそ町を代表するイベントとなったが、その背景には民間ボランティアの活動と行政との良い関係がある。

キッカケは川のゴミ・・・

この取組みのキツカケはきわめて個人的な思い立ち、からであった。今から27年前、陣屋川の近くに住む会社員(当時)角光辿雄(かくみつみち)さんは心ない通行人がゴミを川原に捨て、川が汚れていることに心を傷めた。「でも、美しい花を植えたら、少しはどうにかなるのでは?」とコスモスの花を植えることにした。子供の出産も間近で、それを祝う気持もあった。当初はホンの10mほどの土地に植えた。年後には600mまでに。次第に川もきれいになり、賛同した多くのボランティアの輪が広がり始めた。植え付け作業は3月の除草から始まり、本番始めの種まき▽芯(しん)止め、施肥と進み、それから10月に入っての開花本番を迎える。

町内10団体が一致協力

門司港レトロ5周年を記念して今秋、北九州市出身の漫画家、松本零士の個展を開く 現在、組織を「コスモス街道育成愛好会」の名のもと商工青年部・婦人部、老人クラブ、町内婦人会など10団体が結末し、月1回、定例会を開く。
町当局も町予柵昇から年間110万円を助成するほか事務局も引受け、官民一体の取組みをみせる。このコスモス街道のそばに有名な北野天満宮がある。恒例の秋季大祭が一層楽しいものになった。